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あみさんのしあわせ妊娠生活
出産(妊娠10か月)

アメリカの病院での出産

予定日は2005年11月14日。11月に入り、今か今かと楽しみに毎日を過ごしていた。
9月に出産した友達は、予定日1週間前のBaby Shower Partyの夜に陣痛がきて、翌日出産した。
私も予定日1週間前に、前回とは別の友人たちにBaby Shower Partyをしてもらい、その夜はドキドキしていたら、翌朝おしるしがあった。いよいよだという気持ちになった。

おしるしのあった翌日の夕方、陣痛らしきものが始まった。
最初は約15分ごとに生理痛のような痛みが。痛いのはほんの30秒ほど。
ひとまず痛みがあるごとに時刻をメモした。15分間隔が10分になったかと思えば、20〜30分になったりとバラバラだった。病院では「3分間隔になって2時間たったら、電話をして来るように」と言われていたので、まだまだだと思いつつ、身の回りの整理をしたり、お風呂に入ったりした。

その日はそのまま寝ることにしたが、だんだん痛みが増してきてなかなか眠れない。
結局2〜3時間浅い睡眠を取れただけだった。
翌日は午前中に検診の予約を入れていたので、念のため病院に電話をしてもらうと、とりあえず普通に検診に来るように言われ、行った。子宮口の開きを見てもらうと、まだ全然開いていないとのこと。陣痛の間隔もせいぜい10分切るか切らないか程度だった。

これではまだ入院できないので、家に帰って普通に生活するように言われた。もしかすると、このまま1〜2週間かかるかもしれないと。その言葉にはとてもショックだった。こんな痛みをかかえたまま、普通に生活なんてできないよ。

だんだん痛みは増してくるが、間隔は短くてもせいぜい5〜6分。夜中はまた15分くらい間があくこともあったが、痛い時間は1分半くらいあり、痛くて一睡もできなかった。横になっているより起きている方が痛みの感じ方も楽なので、陣痛の合間には歩き回り、陣痛のときは痛み逃しの呼吸法などをして、紛らわしていた。

朝になって病院に電話してもらうと「場合によっては帰ってもらうこともあるが、念のため来てもいい」とのことだったので、入院グッズを持って8時半頃、病院に着いた。陣痛の様子を見る機械を取り付け、1時間以上様子を見ていた。間隔は5〜6分間隔のままだったが、とうとう子宮口が3センチ開いていると言われたときには、嬉しくて涙が出た。

入院のための個室に移動し、麻酔の準備が始まった。
私は、アメリカでは一般的な、エピドラルという硬膜外麻酔を使っての無痛分娩を希望していた。痛くて早く楽にしてほしいところに、麻酔の効果とリスクについて説明され(主人の通訳つき)同意のサインをしてから薬を入れた。麻酔は腰から細いチューブを入れた。絶対動いてはいけない上に、結構痛いので緊張した。しばらくするとすぐに麻酔が効いていて、とても楽になった。下半身の感覚はないが、足を少し動かすくらいはできた。それから点滴、導尿管も取り付けた。

麻酔を入れたのがお昼頃、それから夜8時過ぎの分娩までの間は極楽だった。
ホテルのようなきれいな個室で、主人と2人でルームサービスの昼食も夕食もとった。
サンドイッチやハンバーガー、サラダ、スープなどのメニューにデザート。陣痛で二晩ろくに眠れなかったので、食事以外は寝て過ごしていた。2時間ごとにチェックをしてもらったが、なかなか子宮口が開かないので、促進剤も打った。

いよいよ子宮口全開、さあ産みましょうというとき、非常に喉が渇いて氷水を一気飲みした後、ひどい寒気におそわれた。熱が38.1℃あった。さらに、麻酔をしているはずなのにお腹が少し痛い。さっき食べたシャーベッドのせいか、一気飲みした氷水のせいかと思ったが、どうやら子宮の収縮を少し感じているらしい。このくらいの方が早く産めるというので、あえて麻酔の量は増やさず(ボタンを押して自分で麻酔の量を調節することができる)少しの痛みは我慢した。

熱が出たことで少しうろたえてしまったが、解熱剤の薬を飲まされ、いきみ始めた。
しばらくすると、今度は急に吐き気に襲われ、たくさんもどしてしまった。もどした後はスッキリし、いきむ力も強く出せるようになった。入院している個室の中は薄暗く、私と主人、ミッドワイフ(助産婦)とナースの4人だけでのお産。主人とミッドワイフが子宮収縮の様子を見る機械を見ながら言う「Push!」という声と、自分で感じる少しの痛みとでいきむ。そのうちベッドに鉄棒を取り付け、それにつかまったり、ミッドワイフに手を引っ張ってもらったりしながら頑張った。

「頭が少し見えてきた!」との声に私も見たくなり、鏡を持ってきてもらい、その鏡で赤ちゃんが出てくるのを見ながらいきみ続けた。実際に見えるとさらにやる気が出て、その後は勢いよく出てきた。頭が出たあとは、強くいきむのを止められた。

それから少しして、へその緒がまだついたままの、本当に産まれたての赤ちゃんをお腹の上に乗せてもらった。
感動して、涙が止まらなかった。
アメリカ時間で11月12日午後9時39分、予定通りの女の子だった。

 
(↑生まれた直後の娘の写真です。)

その後は、ナースがもう1人来て、赤ちゃんをきれいにしたり測ったり、後片付けをしていた。私は勢いよくいきんだせいか、裂けてしまったので、ミッドワイフが縫ってくれていた。しばらくして、麻酔も点滴もはずし、お産から2時間後には、自分で歩いて室内のトイレに行かされた。無事排尿できたことを確認すると、ナースは「バス(お風呂)はどうする?」と。さすがに高熱も出たし、お産の直後だし、お風呂やシャワーはやめておいた。歯磨きだけして、顔を拭いてその日は寝た。深夜12時半を過ぎていた。

夜中の授乳は母乳にすると希望していたので、ナースに明け方4時半頃起こされ、さっき産んだばかりの赤ちゃんを連れてきてくれた。まだあまり出ないおっぱいを飲ませた。
翌日は興奮状態だったが、顔も洗ってなくボロボロの姿だった。それでも友達が2組来てくれたので、会って赤ちゃんを見てもらった。さらにその翌日は、友達が何人も来てくれ、その日の夕方には退院。

深夜12時を過ぎて産まれていれば、もう1泊可能だったが、基本的にはアメリカの病院では、産後48時間で退院。私の場合は夜産んで夕刻には退院なので、43時間だった。
産んだと思ったらわけもわからないまますぐに退院させられたので、初日の夜は「とんでもないものを病院から持って帰ってきてしまった!」という感じだった。が、数日後には日本から両親が手伝いに来てくれ、ゆっくり産後の休息を取りつつ、楽しく過ごせた。

* * *

最後に。
ここまで読んで下さったみなさま、どうもありがとうございました。

アメリカでの妊娠・出産は、日本とは違うことも多かったと思いますが、どうにか無事すませ、現在は2ヵ月半の娘の育児を楽しんでいます。
なによりここでは、仲良しの友達数人と同時期に妊娠・出産をしたこと、主人に時間的な余裕があり、一緒に育児ができることなどがよかったと思っています。


(↑生後2か月になる少し前の娘の写真です。)
(2006/2/25 更新)
あみさんの妊娠レポートはこれにて終了です。ありがとうございました。

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