〜妊娠、天使に会うための10ヶ月〜
お祝いごと一覧

生まれてくる赤ちゃんの無病息災を願って日本には古来より様々なお祝いや行事があります。
人が生まれ育つ節目に「お祝い」をすることで健康や幸せに感謝し、これからの家族生活を豊かにしていくものなので、「しきたり」とか「儀式」という風に強張った感覚でなく、素直に平穏無事を家族で祈っていきたいですね。
●初節句(はつぜっく)

赤ちゃんが生まれて最初に迎える節句を「初節句」と呼び、特別にお祝いします。

女の子は3月3日に雛人形を飾る習慣が一般的で平穏無事に成長し、幸せな結婚ができるようにと杯(さかずき)に桃の花を浮かべた白酒を酌み交わし願います。

男の子は5月5日に鯉のぼりや鎧兜などを飾って強くたくましく育っていくことを願います。
この日に菖蒲(しょうぶ)をお風呂に入れその湯に浸かると一年健康になれるという云われがあります。(菖蒲湯) また、この日にちまきや柏餅をみんなで食べます。

最近の日本の住宅事情では人形全部を飾ることができにくくなり、お内裏様とお雛様のペアだけを飾る人が多いようです。 ゴールデンウィークだとお父さんは家族サービスで大変だとは思いますが、どんな形にせよ、家族が集まって祝える場を持ちたいですね。

古来のしきたりでは、 節句は正しくは「節供」と書き、稲の豊作を祈り神供をそなえて神々を祀り、人々の災害や厄災からの守護を祈願した農耕儀礼です。気候の変化を知り、農耕手順の節目を正確に知ることが重要だったのです。それが次第にお祝いとなっていきました。

節供(せっく)は一年に5回あり、これを「五節供」(ごせっく)といいます。
それぞれの節供の詳細説明を以下に紹介します。
一月七日の人日(じんじつ)
元は人の一年を占う日としていたが、今は「七草粥」を食べ一年の健康を願う日となりました。
平安時代は「米・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)・みの・胡麻(ごま)・小豆」の穀物類だったが、現在は地方によっては異なりますが、「芹(せり)・なずな・御形(ごぎょう)・はこべら・すずな・仏の座・大根(すずしろ)」が一般的です。
また、1月1日〜7日までを大正月と言い、この期間はおせちがあり、女性が家事をしなくても良いので女性達だけが集まって飲み食いすることが許され、「女正月」とも言われます。
三月三日の上巳(じょうし)
旧暦3月初めの巳(み)の日を節供とし、身体の穢れを移した紙人形を船に乗せて川に流していたことが始まりです。 これが宮中行事に発展し、川辺の宴の席で桃の花を供えて白酒を飲んだことから「桃の節供」とも言われています。
菱餅は三色からなり赤は梔子(くちなし)が原料で桃の花を表し、白は菱(水草)で白酒を表し、緑は蓬(よもぎ)の色で体内の穢れを払う作用があると言われています。
また「巳(み)」は蛇のことで七福神の弁財天(弁才天・弁天様・妙音天とも言う)の使いとされていました。
なお、弁財天は文術・芸術・愛情・財運・知恵の神様で、毎年6回来る「己巳(つちのと み)」の日に弁財天神社などでお参りをすると才能を開花できるとされています。
五月五日の端午(たんご)
旧暦で午(うま)の月<五月>の(最初)のの日<5日>に、武を重んじる日として、
<勝負><尚武>とかけて菖蒲(しょうぶ)を軒先に飾ってちまきや柏餅を食べて武運長久を願う日で、男子のお祝いとされています。
ちまきには「祈りが届く」という意味があり、その元は古代中国「楚」の詩人の屈原(くつげん)が楚王の乱行を忠言したが逆に川流しの刑にされ命を落としたところにあります。
里人は不憫に思い命日の日に米を入れた竹筒を川に流し弔った。「漢」の時代になり川に棲むとされる悪龍がこれを横取りしているとして、笹の葉で米を包み五色の糸で縛ることで悪龍は奪うことが出来ず「確実に届く」となったものです。
柏餅には「家系が絶えない」という意味があり、その理由は柏の葉は新芽が出ないと古くなった葉が落ちないところから、「子供が生まれるまで親が死なない」意味となり子孫繁栄の象徴となりました。
また午(うま)は馬のことであり、鯉のぼりも同様、躍動と力強さを願う象徴でもあります。この馬の彫り物や掛け軸などを床の間に飾り、一家の繁栄を祝ったりします。
七月七日の七夕(たなばた)
「七」の重なる日の夕方に彦星の牽牛(けんぎゅう)と織姫(おりひめ)が出会う伝説があり、織姫の和名が「棚機津姫(たなばたつめ)」であることと合わせて「七夕(たなばた)」となりました。
陽数「七」は縁起が良い数字とされていたため、願い事が叶うとしてタンザクに願い事を書く風習ができたそうです。
九月九日の重陽(ちょうよう)
古代中国の「陰陽五行説」からきたもので、奇数が陽・偶数が陰とし、「九」は陽の極数とされていました。それが重なることで「これ以上ない」という意味を成し、不老長寿を願うお祝いとされています。「観菊の宴」とも呼ばれ杯に菊の花を浮かべた酒を酌み交わします。



日本の慶事・お祝いごと一覧
帯祝い(おびいわい)
お七夜(おしちや)・命名
お宮参り(おみやまいり) 
お食い初め(おくいぞめ)
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初誕生日
七五三(しちごさん)

(あとがき)
このコーナーを作成するにあたって一番考えさせられたものはやはり「家族」です。
形式的すぎて面倒さが先にたってしまうこれらの行事は、今の日本の時代には何の信憑性もないただの通過儀礼なのかもしれません。
しかし、医療も発達していなく、差別・貧困など色々な弊害を受けながら子供を産み子孫繁栄を願っていた、先人達の時代の「家族」というものの在り方を僕達はもう一度学ぶ必要があると思います。
自分の子と食卓を囲む…これがどれくらい奇跡的なことでありがたいものなのか僕達は知らないといけません。
当たり前になってそのうち時間がばらばらになり会話が無くなる…あげくのはてに非行、DV、離婚、事件…家族の繋がりを感謝するこれらの儀式は決していい加減なものではなく、逆に必要不可欠な文化だと思います。
今とは形式は違えども、今も昔も我が子の成長を祈る気持ちは同じはずです。
「お祝い事」はただの見栄や世間体で行う通過儀礼ではなく、原点に戻って「感謝・願う」気持ちを大切にしながら祝ってあげたいですね。
何かと忙しい世の中だと思いますが、人生の節目にこれらの行事を行い「家族」の大切さを再認識していきましょう。



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