10. パパの心配
手塚治虫のマンガ「ブラックジャック」を読んでいると、ときどき恐くなることがあるんです。
もし、自分の子供がピノコのような境遇だったら?
もし、ベトちゃんドクちゃんのような一卵性双生児だったら?
先天性の病気や、知能障害や、成長障害があったら?
そして、それがもし妊娠初期に判明したなら?
産んでから判明したら? 僕ならどうするんだろう?
子供を産むことの引き換えに妻の命がかかったり、医療ミスで新生児のときに体に傷をおわされたりしたら、僕ならどうするんだろう?
実際に長女を出産する際、へその緒が首に巻き込んでしまっていて、
子どもの心音が止まってしまったこともありました。
今でも感謝していることなんですが、助産婦さんが「大丈夫!」とうまく安心させてくださって、妻も不安になることなく無事出産することができました。もし、あのとき不安にかられ動揺していたら無事に済んでいたんだろうか?
この不安を取り除くのは産婦人科の先生との信頼関係しかないと思います。僕にできることは傍にいること以外なにもない。冷静に覚悟を決めておくことだけだ。
これを書いてる今年、平成16年の閏年はアテネ・オリンピック、
そして「パラリンピック」の年だ。
妻が妊娠してからというもの、正直観るのが恐いんです。
障害を持っていても輝かしい人生を歩むことはできるし、それを観ることで感動できる。でも、出来るなら五体満足で健やかに生まれ育って欲しいと願うのです。
だから、まだこの手にしていない我が子のことをあれこれ思い考えると心配になってくるんです。
「パラリンピック」はそんな僕の心配の引き金になりやすいのです。
僕は「バカの壁」を築いて知らぬ存ぜぬとシラをきり、幸せな家庭と幸せな未来だけを考える。
それは僕のエゴなんだろうか?
もし、僕の家庭でそういった問題が起きるとするならば、僕はその家庭を基準に幸せを探していくしかないと思います。
まわりの家庭を羨ましがったって、それが得られるわけじゃないし、まずその子ども自身が「生まれてこなければ良かった」と悲観してしまうと思うからです。
今でも「お金があったら・家があったら」と常にうらやみあぐねいているわけですから、どんな環境や境遇でも不幸な人は不幸ですし、幸せな人は幸せなんだろうと思います。
今僕に必要なのは、どんな状況でも動じない豪胆さと、勇気。
それに「絶対に幸せになる」という信念と「絶対に困難を乗り越える」という覚悟。
あれこれ心配するよりも信じよう、自分の未来を。
written by ayanpa
Post Script:
仁(誰それと隔たりなくいつくしむ心)
義(義理人情を尽くす心)
礼(感謝する心)
智(善悪を見分ける心)
忠(まごころで仕える心)
信(信じる心)
孝(先祖を大切にする心)
梯(仲良くする心)
中国の儒教にこんなのがあります。
「八犬伝」が好きな人なら詳しいかもしれませんね。
僕はどれだけ守って生きているんだろう? |
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